【ソムリエ解説】オーストラリアのワインの特徴は?産地、品種、有名銘柄を解説!
オーストラリアはワイン生産量も輸出量も上位に入るワイン大国です。世界で初めてボトルのラベルにぶどうの品種を表示することを義務付けました。このように消費者重視の姿勢も世界中でオージーワインが支持される要因の1つでしょう。日本のスーパーなどでも見かけるの多いオーストラリアのワインの特徴やおすすめをご紹介します。
オーストラリアのワインの特徴
オーストラリアワインの歴史は200年とまだ浅いですが、その分、近代的なぶどう栽培や醸造技術を取り入れるのが早く、良質のワインを生産しています。
オーストラリア特有のショーシステムがあり、各地で開催されるワインコンペティションでメダルを獲得すると、生産者はそのボトルに受賞したメダルのシールを貼って販売します。
ほとんどのワイン産地では、地元のワインや、食事、文化を楽しめるフェスティバルが毎年開かれます。
オーストラリアワインと言えば日本ではコスパ抜群のお手頃価格ワインとして有名です。
オーストラリアのワインの産地
南半球にあるオーストラリアの季節は、日本とちょうど反対です。
熱帯から温帯にかけて広がり、地域によって気候風土に特徴があります。
その中でもオーストラリア屈指ワインを生産している有名な産地をご紹介します。
最大のワインの生産地域 南オーストラリア州
オーストラリア最大のワインの生産地域です。全産出量の約50%を占めています。オーストラリアに存在する主要なぶどう栽培・ワイン醸造研究機関は南オーストラリア州に集中しています。
アデレード周辺には、200を超えるワイナリーがセラードア(ワインの直売所)を行っており気軽に様々なワイナリーのワインを試飲することができます。
オーガニックワインが多い ニュー・サウス・ウェールズ州
オーストラリアワイン発祥の地として知られ、最も歴史ある産地です。南オーストラリアに比べると生産量は少なくなりますが、州内に位置するハンター・バレーは白ワインの名産地となっています。
家族経営のワイナリーが多く、オーガニックやビオディナミに力を入れる生産者が多いのもこの地域の特徴です。
高品質の赤ワイン産地 西オーストラリア州
ワイン醸造の歴史はまだ40年と若い産地ですが、今では150以上のワイナリーがあり、高い評価を得ています。
小規模のワイナリーが多いですが高品質の赤ワイン産地として世界から評価を受けています。
洗練されたスパークリングの産地 ビクトリア州
冷涼地での栽培に適した品種を使った個性豊かなワイン産地が多数揃っているビクトリア州。オーストラリアでは珍しく州全域でブドウ栽培が可能な産地です。
小規模ワイナリーが多く、量よりも質を追求しているワイナリーがほとんどです。
洗練されたスパークリングの産地としても有名です。
今回はオーストラリアワインの特徴とおすすめをご紹介しました。
親しみやすく奥の深いオーストラリアワインはバラエティに富んでいますので手に取りやすいワインだです。
オーストラリアは広いので土地によって土壌が変わり、同じ品種であってもワインの味わいも違います。各地域のワインを旅する気分で選んでみてはいかがでしょう。